「十三夜」云えば、水戸徳川家所縁の「涸沼」迄、撮影に行った想い出が有る。 今回は良いコンディションに為ると確信。 何処で撮ろう? 十三夜がパール富士に見えるのは、「大山の山頂」で午前2時47分… 「みよし鮨」の大将なら行けるのだろうが、小生には無理。 何時も拝見して居るフォトブロガーのベーゲンさんは登頂された様で、「#独り占め」とツィートもされていらっしゃる。 矢っ張り、頑張った人には御褒美が有る物なんですね〜 当方は山中湖のパノラマ台も検討したのだが、此処では山頂を掠める程度にしか為らない。 気温も0度近くに下がろうから…と根性無し。 と云う訳で地元の海岸に午前1時に遣って来た。 流石に誰も居ないし、そう荒くも無い波音にさえビビるが、月明が頼もしい。
栗名月の逆さ兎を明神ヶ岳の麓に見送って、急ぎレンズを換え、バタバタと構図を決めて、オリオン座流星群のインターバル撮影に入る。 天文薄明が始まる迄の70分間に渡って、10秒露光のフォトを E-M5Mk2 に自動で撮って貰ったのだが、結局、何れのフォトにも流れ星は写って居なかった。 目視では5個程数えたのだが、全て写野外だったのだ、残念。 だが、素晴らしいプレゼントが有った。 肉眼でも「え? 見えてるの!?」って感じでドキドキして居たのだが、フォトで確認して、間違いない。 竜骨座のα星、「カノープス」だ。 文字通り冬の「スター」なのだが、余程空の状態が良くないと姿を見せて呉れない。 まぁ、「見えッこない」と10月の深夜に海岸迄は来ない所為も有るのだろうが、中学生の時に別れたガールフレンドに再び出遭えた気分。 星の世界で「も」こんな事が…と感慨深い。
午前3時45分に撮影したフォトだが、換算 14mm の広角レンズで撮って居るので、一番明るい「シリウス」と二番の「カノープス」が鉛直方向にピタリと並んで写った。 そう、-0.62等とこいつは全天で2番目なのだ。 因みに「シリウス」は -1.44等なので、2.1 倍の大差が元々付いて居るのだが、低空(フォト時刻の高度が大気屈折に依る浮上を考慮せずに 2.143 度)で赤く見える(本来は白)ので、もっと明差が有る様に思える。 「老人星・寿星」とも呼ばれ、此星を見た者は長生きだと云うが、神無月に見た小生は超長寿に違いない(笑)。 下がったとは云え、11度台の気温なので冬に比べればずっと暖かいのだが、寒さ慣れして居ない身には辛かった。 マフラーに加えてホッカイロを持参して良かった。 でも、矢っ張り、此処にひとつ流れて欲しかったよね〜
6時前の日出迄、片付乍居座って居た。